旅スルおつかれ様 ハーフタイムツアーズ クラブツーリズム×テレビ東京

大雪山・黒岳ハイキングを支えるプロフェッショナル

大雪山・黒岳ハイキングを支えるプロフェッショナル

黒岳ハイキングを支える、プロフェッショナル
大雪山・山守隊 代表の岡崎 哲三さん

8月8日に放送したハーフタイムツアーズ「温泉も満喫!大雪山・黒岳ハイキングツアー」編には、黒岳ハイキングの魅力を教えていただくために、大雪山・山守隊 代表の岡崎 哲三さんにご登場いただきました。
岡崎さんは多くの登山者に気持ちよく歩いてもらうために登山道整備や技術指導で、一年中全国を歩き回り、山を治すプロフェッショナル。
番組では旅人の梅宮アンナさんがインタビュアーとなり、その活動と黒岳の魅力についてお聞きしました。

実は芸能界屈指の山ガール 梅宮アンナさん

アンナさんは何度もトレイルランニングの大会に出場するなど、芸能界でも屈指の山ガール。
登山をはじめたのは1週間で250kmを自給自足で走るという過酷なサハラ砂漠でのレースに向けた練習がきっかけだとか。2016年の大会出場を最後に山の活動からは離れていたそうですが、今回のロケを通してまた山の魅力を感じたそうです。
岡崎さんと一緒に登山道をハイクしながらお話を伺いました。

これからシーズンへ!黒岳ハイキングへ

ハーフタイムツアーズでご紹介した黒岳ハイキングは、麓からロープウェーとリフトを乗り継ぎ7合目へ。そこから9合目までハイキング。ツアーではハイキングガイドがつくので初心者でも安心です。
ロケをした日は残念ながら霧の中のハイキングとなり、眺望は今ひとつ。でも、9月頃になれば山が見事な紅葉に染まる絶景となり、多くの登山者で賑わうそうです。

今回は「黒岳カムイの森のみち」という遊歩道をハイキングし「あまりょうの滝展望台」を目指しました。紅葉シーズンは多くの人で賑わう登山道。
登山者に安心安全に楽しんでもらうために岡崎さんは登山道を整備しています。
高山帯の道は実はかなり脆弱で、人が歩いたり水が流れたりすることで簡単に崩れるそうです。
特に黒岳の道はぬかるんで崩れやすい場所が多く、どうやったら崩れないか試行錯誤の連続だったといいます。普通だったら除去するような木の根っこなども残して活かしながら、段差をできるだけ低くして、年配の方でも歩いていただけるように道を作ったと言います。段差を低くするのには他のこだわりもありました。

自然と道の共存を目指す 近自然工法

登山道の段差の高さや向きには相当こだわり、できるだけ20cm以上の段差は作らないという岡崎さん。
段差を高くしてしまうと登山に慣れた人ほど段差を避けて、その横を歩いてしまう。そうすると側にある植物を踏んでしまい、徐々に自然が壊れていってしまうのです。

登山道を作ることで生態系のバランスにどうしても影響があり段差や水の流れ、植生を観察し、さらに人がどう歩き、自然がどう復元していくかなという事を予測しながら整備を工夫しているといいます。
岡崎さんが取り入れているのは「近自然工法」というもので、もともとはスイス発祥の河川工事で使われている工法。岡崎さんは20年ほど前に教わって導入し、本来の生態系に近づけながら環境に配慮した登山道を整備しているそうです。

登山道整備のこれから

大雪山だけでも300kmほどの登山道があり、すべて管理するのは資金面でも、人の面でも課題が多いそうです。
海外であれば環境保全のために入山料をとるのが一般的です。これからを見据えて、ここ上川町では協力金という形で登山者からお金をいただく取り組みを始めています。
さらに整備イベントなども開催(近年は新型コロナの影響で開催ができず)。岡崎さんによれば登山者自らが整備協力した道で、翌年植物の芽が出る。それを目にした登山者が喜びを感じていると言います。
自分達が手をかけることによって、山が良くなっているのを実感できる…そんな喜びを多くの人達と共有していきたいと語りました。

<岡崎さん プロフィール>
岡崎 哲三 (おかざき てつぞう)さん
大雪山・山守隊 代表
1975年生まれ 札幌市三角山出身

大人になり、自然を観察し、変化を感じ取り、合わせていく作業が日常となる。山は好きだけど、登山よりも直すことが楽しい。
登山道整備や技術指導で一年中全国を歩き回り、山を治しています。
「合同会社 北海道山岳整備」「おかファーム」代表。
近自然工法と武道を学ぶことがライフワーク。

●公式ホームページ
https://www.yamamoritai.com/

四季折々の草花が咲くおもてなしの庭 大雪 森のガーデン

番組では紹介できませんでしたが、上川町には自然を楽しめるこんなスポットもありました。

大雪 森のガーデン
四季折々の草花が咲くおもてなしの庭をテーマとし、900品種を超える色彩豊かな花々が咲き誇る「森の花園」、木々や山野草に囲まれて寛ぐ「森の迎賓館」、緑と笑顔があふれる「遊びの森」の3つのエリアで構成される、大雪山連邦を望む丘陵に広がる森に作られた庭です。シーズン毎に異なる花々を楽しむことができます。

ロケでは梅宮アンナさんも訪れ園内を散策しました。生憎の天気でしたが自然に囲まれリラックス。
※番組でご紹介したツアーでは立ち寄りません

大雪 森のガーデン
〒078-1721 北海道上川郡上川町菊水841-8
●公式ホームページ
https://www.daisetsu-asahigaoka.jp/

この特集はサマージャンボ宝くじの収益金を活用して作成しています。